再びオペラシティのコンサートホールへのアプローチです
夜ともなると抑えた照明と
長いアプローチが
これから音楽会に行くんだぞっていう
いい気持ちにさせてくれます
開演前の会場
舞台には東京フィルのメンバー数人が音合せ
ちょっと普通のクラシックの舞台と違います
本来なら指揮者が居るはずのところに
大きな板張りの台が
今日はなんと「タップの貴公子」(ボクが勝手に名づけました)
熊谷和徳と
東京フィルハーモニのコラボなんです
フルオーケストラとタップダンスなんて
普通ありえない組み合わせ
ボクの少ない知識ではタップダンスと言えば
古くはエノケン・チャップリン(古すぎっ 苦笑)
そしてなんといっても
ジーン・ケリーが雨の中で歌い踊ったあのシーン
「雨に歌えば」
更には
座頭市でタケシが演出したあの「下駄タップ」くらいしか
思い浮かばないという体たらく
なかなかのナイスガイでしょう
彼の略歴等は上にご紹介のHPを参照してね
一体クラシックとタップがどう融合するのかと
興味半分冷やかし半分でチケットを購入したのですが
最初のオープニングでびっくり仰天
かなり繊細なリズムとピアニシモまできっちり奏でられる
タップの音はまるで漣のように心地良く
これは編曲を手がけた中島ノブユキさんの手腕もあるんでしょうね
更にボクにとって新鮮な驚きは
コルトレーンの名曲NAIMAが東京フィルで聞けたこと
勿論熊谷さんのタップも素晴らしかったですが
コルトレーンがこんなカタチで聴けるなんて!
さいこ〜〜〜
最後のショスタコヴィッチの交響曲第5番「革命」は
熊谷さんの激しいタップと東京フィルの演奏が完全に一体化
圧倒的な迫力でボク等の身体に響いてきました
曲が終わった瞬間
スタンディング・オーべションが!
拍手がなかなか鳴り止まず
カーテンコールも何回やったかな
これは久々に観た・聴いた最高の舞台・音楽でありました
熊谷さん
これからもこうしたクラシックとのコラボ
どんどんやって下さい
お願いします
☆
昨日のTV「題名のない音楽会」に熊谷さんが出演をしていました
不思議なことに我が家のTVの音がよくないのか
それともTV局のマイクミキシングが悪いのかよく分かりませんが
タップの音が妙にくぐもって感じられたのが残念です
多分ピアノとのコラボでしたがピアノの音に合わせた
チューニングという可能性がありそうな
やはり彼のタップは生で聴いたほうが遥かに迫力あり
且つ繊細なものがあります