2011年08月05日

フランス紀行(54) モン・サン・ミシェルQ 夕食「ガレット」とか


P1140076.JPG

モン・サン・ミシェルでの食事はホテルの通りを隔てた前のレストランで。
このテーブル・クロスとナプキン、なかなか洒落てるでしょう。

P1140073.JPG

まず頼んだのがこれ。ご当地名物シドル(Cidre)。リンゴの発泡酒。
まぁ、随分と面白い器に入れてくるものです。
お味ですか、はい、単なるリンゴ酒ですね(笑)甘味はかなり抑え気味
ですが、甘いもの苦手なボクにはそれでも・・・(苦笑)
でも、ちょっぴり酸味があって、食前酒としてはいいのかも。肝心の
アルコール度ですが、多分3%あるかなぁ。そういう意味でもボク向き
ではありませぬ(笑)

で、勿論ワインを別途注文して(爆)

P1140078.JPG

ちょっと気になったのが、フォークの置き方。こうやって立てる置き方
ってあるんだ。ボク等の席だけかと周りを見渡しましたが、皆おなじ
ように。これは初めての経験かもしれない。確かに取りやすいかも。

P1140083.JPG

これは何かと申しますと、やはりこお地方の名物。ガレットと申します。
帰国後、映画「アンダルシア」を観に行って冒頭のシーンでこれが
出てきてびっくり。映画ではパリの裏町の設定で、なんとトッピングが
イワシの丸焼きであったのには口をあんぐり開けてしまいましたが(爆)

これが何とですね、ソバ粉で作ったクレープ。中身は色々ですが、頼んだ
のは豚ハムとチーズであります。意外とソバの香りがして、結構香ばしい。
フランス人がソバ粉を料理するって、最初疑問でしたが、これはかなりの
フランス料理です。「そばがき」はあるけど、この料理法は盲点ですね。
美味しいです。

クレープなんですけど、ソバ粉を使っているというのが新鮮。当地に
来られたら是非試してください。因みに、島の中のレストランで食べると
結構いいお値段します。ちょっと外の内陸部には沢山レストランがあり
殆どのお店で供されていると思いますので、ちょっと足を伸ばして貰える
といいかな。

これはボクでも作れそう。ソバ粉が近所で手に入らないので、暫時お待ち
あれ。何れ「Bの料理」のメニューに加えます。

P1140081.JPG

もう一品は豚さんのソテーとマッシュルーム・ソース添え。なかなか
あっさりした味付けで美味しかったです。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Phoenix 東北&関東
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





posted by belage at 08:33| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | フランス紀行!11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月04日

フランス紀行(56) モン・サン・ミシェルP 修道院付属教会[6]


P1140130.JPG

修道院付属教会の内陣に描かれたレリーフの一部です。なかなか
味わいのある造形です。
こちらは追われるアダムとイブでしょうか。

P1140131.JPG

これは何でしょう。アダムとイブらしき二人がいるような。右の二人は何やら
諍いをしているようですが。もしかしてカインとアベル?でも、左手に十字架
を象った棒を持っているから、違いますね。

日本なら泥船に乗って、沈もうとしているさなか、まさに海江田さんを海に
落とそうとして棒で叩いている頓珍菅のように見えちゃうかも(爆)

P1140132.JPG

他の面にはキリストの生涯が描かれていました。

P1140134.JPG

これは旧約聖書に現れる聖人たちかな。一番左は足でなんやら動物を抑えて
いるから聖ミカエル(サン・ミシェル)かも知れませんね。と思ったら皆足で何かを
抑えている。こりゃわかりませんわ(苦笑)

P1140133.JPG

ふと上を見上げると船の模型が。教会で船と言えばノアの箱舟くらいしか
思い浮かばぬ無教養なボク。大体これ帆船みたいだし。はて、どういう
寓意なんだろう・・・

P1140136.JPG

一部のステンドグラスには内側に格子が入っていました。ここだけだった
ような気がします。はて、厳格な修道院で、修道僧の逃亡を防ぐため?
それともフランス革命後、こちらは監獄として使われていましたが、その
名残なのかもと、色々想像を逞しくして。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Phoenix 東北&関東
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




posted by belage at 16:30| 東京 ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | フランス紀行!11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フランス紀行(55) モン・サン・ミシェルO 修道院付属教会[5]


P1140119.JPG

殆ど無彩色のステンド・グラス。でも非常に細かい模様が落ち着いた
品の良さを感じさせます。一般庶民には極彩色がいいのかも知れま
せんが、修行の場ではこういうシックなもののほうが合うのかも知れ
ないですね。

P1140123.JPG

少しブルーが掛かって見えるのは空の色かもしれません。

P1140121.JPG

マリア像。素朴な味わいがあります。

P1140126.JPG

傍らの銘板を見たら聖ミカエル(サン・ミシェル)となっていました。右手には
槍でしょうか。色々なバージョンがあるんですね。

P1140120.JPG

修学旅行の生徒たち。中学生と言ってました。笑っているハリ・ポタの
メガネなしみたいな坊や。修道院入口からボクに英語で話しかけて
来てずっと一緒。どうやら英語を使いたくてしょうがないようすで、
ボクもつたない英語で教えているうちになついてしまって(笑)

お前
フランス語訛りで喋るな、まるで関西弁で英語喋ってるみたいだよ、
なんて(笑)

これっ、先生の言うことよく聞いているんだよ、めっ!’爆)




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Phoenix 東北&関東
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





posted by belage at 08:02| 東京 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | フランス紀行!11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月03日

フランス紀行(54) モン・サン・ミシェルN修道院教会[4]


P1140129.JPG

教会入口を入ったところの内陣です。振り返って入口を見ています。

P1140115.JPG

内陣の天井の構造が面白い。ものの本によればノルマン様式と
よばれるものだそうです。フィニッシュは木材。木製の梁と支柱が
見えますが、それで内装部分を支えているのかしら。

P1140124.JPG

身廊部分にはヴォールト工法の柱梁が見られます。初期ゴチック建築
も取り入れられて。

P1140125.JPG

主祭壇。非常にシンプルです。お隣の副祭壇ではシスターがなんと正座
してお祈りを捧げている姿を見かけました。外国の方でも正座して祈りを
捧げるなんてと非常に驚きました。祈りの妨げになってはいけません。
写したいのをぐっとこらえて・・・


P1140135.JPG

主祭壇を撮影しているツアー客。左の女性二人に注目。一瞬
原宿竹下通りに来たのかとびっくり(笑)
メイドファッションとお姫様ファッションの中間のような格好。
勿論日本人でありました(笑)
いま、フランスは若者の間で第二のジャポニズム・ブームで
アニメに触発されたファッションが大モテのようでありますが、
ん〜ん、この格好で旅をされるとは。恐るべしナデシコ(爆)




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Phoenix 東北&関東
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




posted by belage at 16:34| 東京 ☁| Comment(8) | TrackBack(0) | フランス紀行!11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フランス紀行(53) モン・サン・ミシェルM 修道院[3]


P1140107.JPG

この島の一番高い場所に来ました。修道院付属教会の入り口です。
正面搭屋の上に聖ミカエルさんがいらっしゃいます。その下は
主祭壇になっています。

こうしてみてみると教会とミカエルさんの居る台座の建築年代が
違うことが良く分かります。

それにしても外壁の茶色い斑点はなんでしょう。材料は石材です
から腐ることはないのですが、苔・藻あたりですかねぇ。

この入口前はこの島で一番広い平らな場所、テラスになっています。

P1140099.JPG

南西方向。この島への取り付け道路がよく分かります。なんと19世紀
にはこの道路部分には鉄道が走っておりました(宿のダイニングに当時
の写真がありました)

その後鉄道は撤去されたようですけど、ここに蒸気機関車が走っていた
なんて想像しただけで楽しいですね。

P1140106.JPG

西側のビューです。砂州の観光客が歩いています。昨晩はボクも
あの川みたいに水が流れているところまで歩いています。

P1140110.JPG



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Phoenix 東北&関東
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






posted by belage at 08:36| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | フランス紀行!11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月02日

フランス紀行(52) モン・サン・ミシェルL 修道院[2]


P1140093.JPG

サン・ミシェル(聖ミカエル)の姿が大分大きくなってきました。
でも後ろ向いてる(苦笑)

暫く階段を登ると修道院付属教会に至る前室のようなものがあり、
そこにはこの島の建物の歴史が模型で展示されていました。
これは非常に参考になりました。

大体においてヨーロッパの古寺の建設の歴史はとても長く、へたを
すると100年、200年というのはざら。そういう変遷が分かる資料
って意外と少ないんですよね。

P1140094.JPG

10世紀

ノルマンディー公リシャール1世の修道院建設時点です
これ以降当地への巡礼が始まっています

本来の創建は708年オベール司教の聖ミカエルの
お告げによる礼拝堂建設です
流石にその頃の姿は表現できなかったようです

P1140095.JPG

11世紀~12世紀

この頃になると下の方に人家も出始めて
建物もかなり大きな規模になっています

P1140096.JPG

17世紀~18世紀

今のカタチに近いけど天主搭の屋根のカタチが違う
あの聖ミカエルのお姿がまだありません

城壁やら郭・物見搭等現在の姿の物が見てとれます


P1140097.JPG

これが現在の姿

因みにあの聖ミカエル像の設置は1897年だそうです




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Phoenix 東北&関東
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



posted by belage at 16:53| 東京 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | フランス紀行!11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フランス紀行(51) モン・サン・ミシェルK 修道院[1]


P1130914.JPG

さて、いよいよお待ちかねの修道院内部へのご案内です。


P1140085.JPG

参道の急坂と階段を登り、おおやっと修道院の入り口だと思ったら、
あはは、また階段!(笑)
画面右下のお二人の女性は実は階段でお休みになられています。
日本の神社仏閣もそうですが、洋の東西を問わずお参りには体力
が必要なようです。


P1140087.JPG

修道院入口の門扉。このデザインは一体何を表しているんだろう?
何の花でしょうね・・・


P1140088.JPG

入口の狭い部屋を出るとまた階段。今度はオープンな急階段を
またひたすら登ります。
見上げると渡り廊下が。この修道院が時代とともに増設を繰り返した
跡が見受けられるような。


P1140089.JPG

ゴシック建築といっても初期のものでしょうか。余り威圧感は感じられ
ません。そんなところがいいのかも。


P1140090.JPG

階(きざはし)の途中に設けられた水栓。こんな海の中の小島で
水の確保は大変なことであったと思われますが、どうやって水を
確保したんでしょうね。

井戸なら相当の深井戸を掘らねばならないでしょうし、例え水が
出ても塩分が多分出ただろうし。これを解決したという証拠は
今回見学では分かりませんでしたが。

P1140091.JPG

なんやら動物の顔が彫られているようです。これはライオンかなぁ。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Phoenix 東北&関東
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・









posted by belage at 08:18| 東京 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | フランス紀行!11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月01日

フランス紀行(50) モン・サン・ミシェルJ


日の暮れゆく中のモン・サン・ミシェルです。

P1130817.JPG

だんだんと日が落ちて。と言っても夜の10時くらいの時間帯。

P1130798.JPG

西側の風景はこうです。雲が厚くモン・サン・ミシェルの尖塔に直接
西日が差すという景色は残念ながら見られずです。季節が違うと
また別の景色が見られるかもです。

P1130844.JPG

川面に漸く太陽の光が集まって。

P1130849.JPG

日が落ちる直前です。

P1130854.JPG

これから2分後太陽がが完全に視界から消えました。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Phoenix 東北&関東
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






posted by belage at 16:57| 東京 ☔| Comment(10) | TrackBack(0) | フランス紀行!11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フランス紀行(49) モン・サン・ミシェルI お宿の朝食


写真 975.jpg

再びモン・サン・ミシェルのお宿の朝食風景を。母屋の一階が
ダイニングルームになっていて。


P1130968.JPG

P1130970.JPG

そんな豪華な調度品はひとつもありませんが、何かアットホームな
もてなしの心が感じられます。

P1130969.JPG

部屋のある一面には沢山の絵が飾られて。中央の子供の絵がとても
インパクトがあります。

写真 981.jpg

この絵はこの間ご紹介した若主人が描いたもの。どうやら彼は絵描き
さんであったようです。描かれているのはモン・サン・ミシェルのこの
地方と、彼の家族。


P1130977.JPG

でっかい皿にフルーツが供されて。梨、リンゴ、キウゥイ、オレンジ、
バナナ。なんとこちらの人は梨の皮も食べるんだ!おそるおそる
皮も一緒に食べたら、あはは食べられた(笑)

海外の人って結構丸齧りの人が多いですよね。皮がうまいなんて
いう人もいるけど、ボクは・・・

P1130980.JPG

お手製のジャムだそうです。イチゴとブルーバリーがうまかった。


P1130978.JPG

クロワッサンはどうやら外のパン屋さんで買っているみたい。丁度
食堂に入った時に若主人が籠を手に、これからパン買ってくるから
ちょっと待っててと言ってましたから。

それにしても、ボクは日本ではスーパーの特売の食パンしか食べて
いませんが、フランスのパンはどこで食べても二重丸。小麦が違う
から?それとも酵母菌の違いかなぁ・・・



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Phoenix 東北&関東
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





posted by belage at 08:56| 東京 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | フランス紀行!11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月31日

フランス紀行(48) モン・サン・ミシェルI


P1130655.JPG

島の東端です。夜も9時を回っています。
本当はガイドツアーで行かないといけないのかも知れませんが、
どうしても島の裏側を見てみたくて。

どうも裏道、裏門、裏街道、裏技、裏メニューなんて言葉が好きで
(爆)

P1130774.JPG

裏手に回ってびっくり。

こんなビューをしていました。反対側から見る景色と大違い。
まさにゴチック様式の教会というのが良く分かるし、それと
中世のヨーロッパによくある城塞を兼ねた教会と言うのが
歴然と見てとれます。

これ中世の小島であった時代に海上から船で攻撃するのは
たいへんでありましたでしょう。

因みに画面一番右端に棒きれみたいに見えるのが奥様。
見比べてこの島のスケールがお分かりになると思います。

P1130782.JPG

こちら側には大きな石がごろごろと。これを見るとこの島自体が
岩でできていることが良く分かります。

P1130777.JPG

北西部の海。
午後10時に近い時間。この干潟に残っているのはボク等夫妻とこの
家族の二組だけ。モン・サン・ミシェル独り占めとはいきませんでしたが
(笑)

因みのボク等の足場はもっとずぶずぶかと思っていましたが、全く
問題なく、はだしにもならずにフツーの靴で歩けました。堅いシルト
層が出来上がっていて。

この日は沖の方に約500mくらいまで歩くことが出来ました。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Phoenix 東北&関東
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





posted by belage at 09:03| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | フランス紀行!11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月30日

フランス紀行(47) モン・サン・ミシェルH


P1130699.JPG

島の東側です。外周はこんな通路がめぐらされて。ところどころに
物見台が設けられ、まさに城塞の趣です。

P1130700.JPG

城の東南側。砂州を歩くツアー客の姿がアリさんのように写って
います。
このツアー、コンダクターを雇っていかぬと不意の満潮やら増水の
危険性があるとか。

P1130745.JPG

丁度見上げたこの辺りに修道院の入り口があります。この日は
既に夜の9時を回っており、当然入口は閉まっております。修道院
見学はまた別途。

P1130749.JPG

城塞の壁からは何の花でしょうか。赤い花が咲きそろって。


P1130752.JPG

島の西側に降りる階段。

P1130755.JPG

川が流れて、上流の先の方にボク等が泊っているホテルがあります。
この通りこの島の周りは本当に何もない荒野が広がって。現在では
牧草地となっていますが、中世の頃は本当に寂寥とした場所であり
ましたでしょう。フランス各地からこの修道院を目指した巡礼者が
この姿を見つけた時の感激は多分言葉で表せなかったと思います。

P1130758.JPG

島の東側のビューです。こちらも何もありません。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Phoenix 東北&関東
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


posted by belage at 16:35| 東京 ☁| Comment(8) | TrackBack(0) | フランス紀行!11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フランス紀行(46) モン・サン・ミシェルG 


P1130678.JPG

島のメイン通り、フランス語ではGrand Ryue(大通り)と言うんだ
そうですが、狭い(笑)

P1130675.JPG

P1130677.JPG

殆どが店舗やらレストラン、ホテルが密集しているんですけど、
建物はブリック(レンガ)工法とかハーフ・ティンバー(木組工法)
石造りと様々。やはり歴史を感じます。


P1130688.JPG

P1130696.JPG

当然ながら島の四周は海なんですけど、たった一本の道路を
通しただけで潮の流れが変わってしまい、最大干満差15Mも
あったものが今では干潟みたいになってしまって。
往時の大潮で大勢の巡礼者が命を失った面影はありません。

来年には道路を取り壊し、橋を架けるとフランス政府は発表して
いますが、往時の面影が戻るには相当の時間を要するでしょう。


P1130659.JPG

グラン・リュから見上げた修道院。こういう姿を見ると宗教施設
というより寧ろ要塞、城というイメージの方が強く感じます。
道は狭く、急こう配で折れ曲がって、曲郭を形成、守るに易く
攻めるに難しの典型ですね。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Phoenix 東北&関東
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



posted by belage at 09:27| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | フランス紀行!11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月28日

フランス紀行(45) モン・サン・ミシェルF 門前通りの小さな教会


P1130733.JPG

修道院参道の傍らに小さな教会があります。修道院の付属教会
ではないようですが。
このお姿はあのジャンヌ・ダルクさんではありますまいか。


P1130734.JPG

彼女の横顔を見ていると、その後ルーアンで火刑を受けた彼女の
運命を暗示するかのような趣を感じとってしまいます。
歴史的に彼女がこのお地を訪れたかどうかは確かではありません。
ただ、この修道院が聖ミカエル(サン・ミシェル)を戴いていること、
ジャンヌが聖ミカエルと聖マルグリッド、聖カトリーヌの三聖人の声
を聞いて100年戦争時に抗英国の旗手として立ち上がった故事が
ありますので、この地にジャンヌの像があるのも不思議ではない気
がします。


P1130735.JPG

教会入口の横にはマリア像が。

P1130736.JPG

とても小さな主祭壇。この門前町の住民の日常の祈りのために
つくられているんでしょうね。

P1130737.JPG

P1130738.JPG

小さいからと言って馬鹿にしてはいけないのは、このステンドグラス
の精緻さ。見事なものです。

P1130739.JPG

こちらは聖ミカエル。モン・サン・ミシェルの一番高い尖塔の先には
この黄金の姿が。
彼の足もとでのたうちまわっているのはドラゴン。悪の象徴。
聖ミカエルは旧約聖書には出て来ず、外典「モーセの昇天」で
堕天使サマエルとの闘いが著されており、これから悪と戦う聖
天使のイメージになったようであります。

面白いのは、イスラム教の中にもミカエルと思しき使いがいるん
ですね。アラビア語ではミーカーイールと呼ばれるそうです。
キリスト教・ユダヤ教・イスラム教の起源が同じということが
こんなところからも窺われます。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Phoenix 東北&関東
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




posted by belage at 16:33| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | フランス紀行!11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月27日

フランス紀行(44) モン・サン・ミシェルE プラールおばさんの店(続き)


P1130706.JPG

雌鶏の置物に卵のディスプレイ。

P1130709.JPG

厨房では美人のお嬢さんがせっせこフライパンを熱して。彼女が右手に
持っているのは大量のバター。このでかいバターを使う料理とは!

P1130713.JPG

観光客もまばらになった夕方、ゆったりとした時間が流れて。

P1130714.JPG

ワインリストの安めのやつを頼んで(笑)いや、かなりうまかったですよ。



P1130720.JPG

頼んだのはこれでございまする。このプラールおばさんのお店の

名物「メガ・オムレツ」(爆) 本当の名前は知りませんが・・・

この写真では大きさが分からないですよね。

P1130724.JPG

比較のために煙草を置いてみましたが・・・
これゆうに5,6人前はありますよ。思わず運んできたウエイトレス
のお嬢さんに、こんなでかいの食べられませんと言ったら、大丈夫
皆さん完食されて帰りますよだって。

お隣に鎮座ましますのは、オマールエビ。注文した時に海老は
時価になりますが、宜しいですかと念を押されたりして。思わず
胃のあたりに痛みが走りましたが(爆)最近は洋の東西を問わず
この種の海老はかなり高価。日本の寿司屋で「時価」というのは
よく見ますが、海外でこの時価と言うのは初めての経験。
だって夕食のコースメニューはこのメガ・オムレツ頼むとオマール
エビが必ず付いてくるんだもの。選択肢はありません。
席についてオーダー時点で席を立って帰った外国人カップルが
二組くらい見ましたので、結構彼等にとっても高い値段なんですね。

胸が痛くて失神しそうになるのを必死にこらえて(苦笑)

このオムレツ。フォークで切ると中身はなんと泡みたいなの。外は
普通のオムレツなんですが。クリーミーというか、ボクには泡としか
思えなかったですが(苦笑)

大量のバターを溶かしてかなりの高温で素早く焼かないと
こうはいかないでしょうね。恐らく世界中探してもこんなオムレツ
はないと思います(きっぱり)

味ですか?

ボクは余り好きじゃないなぁ(爆)もう少し歯応えのある石井好子
さんが作るオムレツがいい(爆)なんだか、泡ばっかり食べていた
気がする(爆)

因みにオマールエビはこれはかなりのお味でした。久し振りに
こんなでかいのを食べました。甘味があってぷりぷりで。

P1130722.JPG

付け合わせのジャガイモのクリーム煮。このジャガイモがまた
うまかったなぁ。

P1130726.JPG

P1130727.JPG

デザート二種です。上はチョコレート・ムースで下はアイスクリーム
にリンゴのジャムが添えられて。

奥様もひぃひぃ言いながら完食。食べ終わってから「食べ過ぎじゃ、
もう今年は卵要らない」だって(爆)

P1130732.JPG


奥様がやたら鼻の下を伸ばしております。このお店の看板息子(息子か
どうかは知りませんが)。
大天使ミカエルが降臨して来たのかと思ったですよ(笑)

男のボクが見ても可愛いわ。ジャニーズ事務所に売り込みに行きたい
くらい。

彼はなんとまだ15歳ですって。アルバイトで来てるんだって。フランス
人らしからぬ綺麗な英語を喋ってましたよ。最近は昔と比べるとフランス
の方も英語を平気で喋るようになりました。以前は英語は禁止されて
いましたからねぇ。あの法律はもう撤廃されたんでしょうね。

因みにこのオムレツ、夜は写真のように海老付きのコース料理しか
ありません。お昼のランチはオムレツだけのコースがあり、それは廉価
版になっているようです。ものは試しと言う方はそちらがお薦めかも。

(この項おしまい)




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Phoenix 東北&関東
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




posted by belage at 16:40| 東京 ☀| Comment(8) | TrackBack(0) | フランス紀行!11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フランス紀行(43) モン・サン・ミシェルD プラールおばさんの店


P1130881.JPG

モン・サン・ミシェルの島内での食事と言うとこの場所は外せません。
「La Mere Poulard(プラールおばさん)」という跳ね橋を渡った
直ぐのところにある老舗レストラン。島内見学の前に予約を入れて。

P1130670.JPG

P1130671.JPG

入口には様々な各界の著名人の写真が。

P1130664.JPG

雌鶏さんの置物の向こうには広い厨房が。



P1130705.JPG

この調理台でこの店のメインの料理が仕込まれます。大きなボウルに
入れる材料は何と一人前。

P1130704.JPG

お隣には真っ赤に燃える火が。はてさて、何を供する
レストランなんでしょう(笑)
(続く)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Phoenix 東北&関東
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



posted by belage at 07:42| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | フランス紀行!11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月26日

フランス紀行(42) モン・サン・ミシェルC


P1130951.JPG

陸と島を繋ぐ道路です。左側はホテルに続く川が流れ、右側は駐車場に
なっています。

P1130882.JPG

この島の入り口にある跳ね橋。なんやらとても厳重な造りになっています。
それもその筈、この大西洋に面した小島は隣国英国とも近く、100年戦争
の頃には城塞として防衛拠点の役割を担っていました。

更にその後時代は変わってフランス革命直後からは牢獄として活用されて
おり、再び修道院として機能するようになるのは1865年まで待たなくては
なりませんでした。


P1130672.JPG

城門を潜ると細い一本道が上に上っています。寺院の最高標高との
差は約100M。狭い島ですので、かなりの急こう配です。そんな中
土産物屋とレストランが沢山林立して。まさに門前町を形成しています。


P1130676.JPG

建物中央には孔が穿たれ、マリア像がおわします。

P1130680.JPG

何故か日本語の看板が。確かに日本でも有名なブランドですが。
ここでカタカナがど〜んとあるのは、ちょっと違和感があったなぁ
(苦笑)

P1130681.JPG

P1130683.JPG


暫く上ると道はこんなに狭くなって。ここのお店は毎日商品や食料品
を運ぶのが大変でしょうね。なんて妙なことが気になって。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Phoenix 東北&関東
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


posted by belage at 07:35| 東京 ☀| Comment(5) | TrackBack(0) | フランス紀行!11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月25日

フランス紀行(41) モン・サン・ミシェルB


P1130610.JPG

P1130612.JPG

再びホテルの話です。

ホテルの庭に咲ていた花。煙の木に似ていますが。こんな
赤いのは日本ではなかったような。


写真 979.jpg



写真 980.jpg

ホテルの裏側を流れる小川。この川がモン・サンミシェルに繋がって。
ボクの撮影している場所には広い散歩道が。車が通らぬ道なので
安心してチャリを転がせます。




P1130621.JPG

ホテルを出て暫く自転車をこいでいると、急に視界にこの威容が
入って来ます。何もないだだっ広い荒野にこれが現れると何故か
感動します。

P1130627.JPG

こんなスタイルで毎日モン・サン・ミシェルまでご通勤でありました(笑)







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Phoenix 東北&関東
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

posted by belage at 17:34| 東京 ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | フランス紀行!11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フランス紀行(40) モン・サン・ミシェルA


P1130636.JPG

宿の裏手のサイクリング・ロードから見たモン・サン・ミシェル。

P1130650.JPG

この奇観の教会の起源は708年にアヴランシュ司教オベールが
大天使ミカエル(フランス語でミシェル)のお告げにより、この地に
礼拝堂を造ったことに始まります。

966年にはノルマンディー公リシャール1世がベネディクト会の
修道院を建設。その後増改築を繰り返し13世紀にはほぼ現在
のカタチとなりました。

中世以来はフランスの聖地として多くの巡礼客を集めて現在に
至るであります。先に紹介したサンチャゴ・デ・コンポステーラ
への巡礼路のひとつでもあります。

P1130651.JPG

ゴシック建築の尖塔の上には守護神ミカエルの黄金像が燦然と。


P1130649.JPG

この島は大西洋に面するサン・マロ湾に浮かぶ小島でありますが、
潮の最大の干満差はなんと15mもあり、巡礼者は引き潮の時を
狙って島に渡りましたが、急激な満ち潮で多くの人々が命を落と
したようです。


P1130652.JPG

現在は内陸部と島は道路で結ばれているので、殆ど島に渡れない
ということはないようですが。逆に、道路を建設したことにより潮の
流れが変わり、100年間で2Mも砂が堆積、環境が大きく変わる
こととなりました。

尚、フランス政府は斯様な環境変化を憂慮し、この道路を取り壊し
代わりに橋を建設する予定で、来年から当分この島には観光で
入れなくなるようです





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Phoenix 東北&関東
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





posted by belage at 07:40| 東京 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | フランス紀行!11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月24日

フランス紀行(39) モン・サン・ミシェル@ お宿にて


P1130963.JPG

レンヌで再びレンタカーを借り、辿りついたのがこちら。
モン・サン・ミシェルでのお宿です。ホテルのネット予約Booking
com.で見つけたもの。

ホテルと言うより、日本で言うペンションに近いのですけど。この
辺りは一大ペンション村。モン・サン・ミシェルの中のホテルは
既に満杯で。それとあの中では、あの威容を見ることは出来
ないしと考え、こちらに。

それが大正解。ということで、このホテルのご紹介を。

上の写真は母屋で宿泊施設は別。この母屋にはオーナー
家族が住まい、一階部分がダイニングになっています。


P1130615.JPG

直ぐ隣の別棟が宿泊場所。全部で四部屋かな。ボク等が泊ったのは
階段を登って右側の部屋。とても広くて清潔で気持ちが良かったです。
建物は19世紀の建築ですって。

写真 972.jpg

こちらがダイニング。


P1130616.JPG

彼がこの宿の若主人(誰ですか、若くないなんて)。この宿には無料の
自転車が。ここからモン・サン・ミシェルまでは自転車で約15分の距離。
こちらに二泊したのですが、お蔭で毎日自転車で二往復。
奥様がチャリで観光なんて嬉しいわと大喜びでありました。

若主人は自転車の調整をしながら、実はボクのフランス語の発音矯正
を(笑)
前にも書きましたが、今ボクはスペイン語をお勉強中。どうも、そちらの
発音になっているみたいで、暫く個人レッスンを受けておりました(苦笑)


/////////////////////////////////////////

お宿のご紹介

Gue De Beauvoir
5 Route Du Mont Saint Michel
Tel) +33233600923
E-mail)nolleauyves@yahoo.fr




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Phoenix 東北&関東
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


posted by belage at 16:44| 東京 ☔| Comment(6) | TrackBack(0) | フランス紀行!11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フランス紀行(38) パリに戻る モンパルナス駅


P1130605.JPG

ツール駅を朝早く出て、新幹線で約2時間、再びパリはモンパルナス駅に。
ここをワンタッチして再び新幹線でレンヌ(Rennes駅)を目指します。
レンヌまでは同じように2時間の距離。

写真上の高層棟はモンパルナス・タワーというオフィス・ビル。昔、もう
20年前くらいに最上階にあるミシュラン三ツ星のレストランに行った
ことがありますが。残念ながらボクの舌には合わず。当時はソースの
味がかなり強かった思い出があります(奥様に言わせるとボクは味
音痴じゃないかという疑念を持っているそうですが 爆)

P1130606.JPG

モンパルナス駅前。右側のビルが駅ビルです。
イメージ的にはここは上野駅かなぁ。今の上野駅と違い、かなり
人の数は多いです。

写真 960.jpg

駅から少し離れたところにある日本人の間で有名なスーパー。お土産品
でいいのがあるらしい。奥様は早速ここでなにやらお土産を調達。ボクは
お外で荷物を抱えてお留守番。ていうか、煙草を吸いだめ(笑)

P1130608.JPG

P1130607.JPG

列車の出発を待つ観光客やら通勤客。凄い人出でしょう。
とてもフランスとは思えない(笑)

さて、ここから新幹線に乗り大西洋側の商都レンヌを目指します。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Phoenix 東北&関東
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



posted by belage at 08:12| 東京 ☔| Comment(6) | TrackBack(0) | フランス紀行!11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする