安部さんは最近の一連の閣僚不祥事に関して「任命責任者として
責任は自分にある」とはっきり明言するようになりました。
これは国会会期中と終了後ではかなり違った踏み込んだ発言と
なっているようです。明らかに選挙を意識した言葉でありま
しょう。彼の取り巻き連中、たとえば石原伸晃なんかは久間
元防衛大臣発言とか年金問題では「総理が責任を取ると仰って
いる」を連発しておりました。
選挙戦略として、これは正しい。決して間違ってはおりません。
でも、それが行動に結びついているかという検証がこちら側で
は必要になってくると思います。
私がこの言葉に嘘があると思ったことがひとつ。最近の不祥事と
なる可能性が出て来た、自殺した松岡農相の後任の赤城農相の
事務所経費問題。これに対する記者のインタビューの回答に端的
にそれが出ています。安部総理は答えて曰く。
「しっかり説明するように秘書を通じて指示した。農相も詳しい
説明をしたと聞いている」(7日夕方)
これですよ、問題は。
何で任命責任が自分にあると言っている人が人を介して指示して、
且つその結果を「説明したと聞いている」なんでしょう。明らか
にもしも説明不足(実際にそのようでありますが)であった場合、
他人からの伝聞ということで「逃げ」の含みを残している訳であり
ます。でも、こういう事柄って、逃げにはならないのですよね。
逃げ切れない。でも、少なくとも時間稼ぎが出来る。
安部さん本人はそういう意識で発言しているのではなく、本心
から「責任を取る」積りかも知れません。然し、斯様な発言は長年
染みついた政治屋(政治家ではない)の常套手段であったように思
えてならないのです。
55年体制の破壊を標榜する総理にしてはまことにお粗末な発言。
何故、これだけ注目を浴びている事案に対して真正面から取り
組み、問題となっている赤城農相に直接指示し、説明内容も直接
ヒアリングするとか書類で貰い自ら確認しないのでしょう。少なく
とも伝聞なぞという曖昧なカタチで処理してはいけません。
これを民間の場合、例えばミート・ホープの社長の記者会見であった
らどうでしょう。恐らく、社長は記者団からこてんぱんにやられた
でしょうね。何故社長が直接副社長、或いは担当執行役員に質さ
なかったのかと。
まぁ、一般民間の会社では人事(じんじ)は人事(ひとごと)で
ありますが、安部内閣も「人事(ひとごと)内閣」のような無責任
内閣にならぬよう頑張って欲しいものです。
国民も馬鹿ではありません。こういう重要な問題は自ら手を染め
問題、課題解決に動くべきであります。それが本当の任命権者の
責務であります。
・

タグ:安部総理