2007年05月13日

映画(DVD):阿修羅城の瞳



20050305002fl00002viewrsz150x.jpg

ひゃは〜、全く期待しないで観たのですが、これはかなりの
拾い物でした。

2005年の制作映画。もともとは舞台劇でこの映画の主演の市川
染五郎が演じて評判を取った作品だそうです。

所謂伝奇物ですね。半村良さんの「妖星伝」を彷彿させるような
ストーリー。舞台も江戸時代。なんて言っても狂言回しが鶴屋
南北、恐らく妖星伝も映画化したらこんな風になるのかな、そんな
ことを思いながら観ておりました。

物語は染五郎演ずる江戸に巣くう鬼を退治する「鬼御門」と
呼ばれる同心組織の副長と鬼の最高峰、阿修羅を演ずる宮沢りえ
との悲しくも美しい恋の物語でございます。

はは、この鬼御門という同心組織は鬼兵衛犯科帳のパロディだね。

染五郎の主人公は同心を辞めてからは人気の歌舞伎役者という
設定。映画の随所に歌舞伎の名場面があり、これを本職が演じて
くれるというおまけがあって、そりゃ嬉しいです。滅多に歌舞伎
なんぞ行きませんから、こういう時にお勉強しなきゃ。

宮沢りえさんは本当に相撲のおかみにならなくてよかったです
ね(笑)いい俳優さんに育ったです。あのショッキングな写真
集の時に比べると随分と痩せてしまったけど、相変わらず綺麗
だし、それより演技がうまい。特に阿修羅となってからの妖艶
な演技がいいですね。チャン・ツィイー張りのワイヤー・
アクションまでやって。これは一連のチャン・ツィイーの
パロディですね、完全に(爆)

染五郎が結構笑わせてくれます。飄々とした演技がこれまた
面白い。シリアスなものより、こういうおかしみがある台本の
ほうが合っているみたいだね。

それと樋口可南子さん。いやはや鬼の役なんですが、かなり
怪演に近い演技を見せてくれました。この女優さんも存在感が
あっていいなぁ。

それと忘れてならないのは今をときめく沢尻エリカちゃんが
出ているのね。ぎゃは、余り私の興味の人ではないので、どの
役なのか分からなかった。多分、子鬼の役かな・・・自信あり
ません。

映画は画面も綺麗で、特に冒頭の祭りの場面が秀逸でありました。

こういう伝奇映画って、昔は笛吹童子とか大菩薩峠とか、丹下
左膳とか面白いのがあったんですが、現代ではすっかり廃れて
しまいました。何故なんだろう。今は現実が見えすぎるのかな。
鬼の話なんかしても誰も怖がらないものね。ちょっと寂しい感
がなきにしもあらず。

そういう意味でこうした映画が今の時代に復活というのは個人
的にもろ手を挙げて賛成。鬼と人間との恋物語なんて、なんと
ロマンチックじゃないですか。

あと忘れてならないのが音楽。最後にスティングが歌う唄が
あったりして。それもジャズですよ。びっくり。冒頭の音楽も
素敵です。我が第一の故郷のイエメンのイエメン・ソングに
似ている。リズムは完璧にパロディ(笑)因みに阿修羅と同じ
音の「アシュラ」はアラビア語で数字の「十(じゅう)」。

この映画の評価:★★★★☆
 (★いつつが最高評価)







arigato4.jpg
posted by belage at 19:39| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | FILM | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/41412780

この記事へのトラックバック