2011年07月28日

フランス紀行(45) モン・サン・ミシェルF 門前通りの小さな教会


P1130733.JPG

修道院参道の傍らに小さな教会があります。修道院の付属教会
ではないようですが。
このお姿はあのジャンヌ・ダルクさんではありますまいか。


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彼女の横顔を見ていると、その後ルーアンで火刑を受けた彼女の
運命を暗示するかのような趣を感じとってしまいます。
歴史的に彼女がこのお地を訪れたかどうかは確かではありません。
ただ、この修道院が聖ミカエル(サン・ミシェル)を戴いていること、
ジャンヌが聖ミカエルと聖マルグリッド、聖カトリーヌの三聖人の声
を聞いて100年戦争時に抗英国の旗手として立ち上がった故事が
ありますので、この地にジャンヌの像があるのも不思議ではない気
がします。


P1130735.JPG

教会入口の横にはマリア像が。

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とても小さな主祭壇。この門前町の住民の日常の祈りのために
つくられているんでしょうね。

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P1130738.JPG

小さいからと言って馬鹿にしてはいけないのは、このステンドグラス
の精緻さ。見事なものです。

P1130739.JPG

こちらは聖ミカエル。モン・サン・ミシェルの一番高い尖塔の先には
この黄金の姿が。
彼の足もとでのたうちまわっているのはドラゴン。悪の象徴。
聖ミカエルは旧約聖書には出て来ず、外典「モーセの昇天」で
堕天使サマエルとの闘いが著されており、これから悪と戦う聖
天使のイメージになったようであります。

面白いのは、イスラム教の中にもミカエルと思しき使いがいるん
ですね。アラビア語ではミーカーイールと呼ばれるそうです。
キリスト教・ユダヤ教・イスラム教の起源が同じということが
こんなところからも窺われます。



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Phoenix 東北&関東
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posted by belage at 16:33| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | フランス紀行!11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
わぁ〜〜〜聖ミカエル大好きな私にはたまらないです♪
ミカエルはジャンヌ・ダルクについていたのですね。
とても美しい少女、この少女に三聖人は託したんですね。
教会入り口横のマリア様、綺麗・・・(涙)
天使の中で、剣を持てるのは大天使ミカエルだけなのですよね。
愛と正義の大天使ミカエル、大天使長、凄いな〜大好きです(^_-)-☆
Posted by Angela at 2011年07月28日 18:48
♪angelaさん

このジャンヌはなかなか憂いを帯びた
顔立ちで素敵でした。
ミカエルさんは日本で言えば毘沙門天
に相当するのかしら。
どの宗教でも、やはり邪悪と戦うという
発想はあるんですね。
Posted by belage at 2011年07月29日 00:36
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