2011年03月30日

何故外国人は早期避難したか(1/2)


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震災発生から今日で20日目。今も色濃く残る津波の爪痕に、避難された
方たちの生活をTVで見るたびに心が痛みます。

さて、震災直後また福島原発事故を受けて大量の在日外国人が国外に
避難しています。当初この行動に冷たい目もありましたが、最近はそう
いう言動もかなり静まったように見受けられます。

ボクなぞは過去の海外駐在経験からすると、いち早く避難した企業は
大変な決断をしたと高評価した方です。

皆さん、パスポートをお持ちの方はもう一度中を良く見て下さい。日本国
からのメッセージが書いてあると思います。そこにはこう書かれています。

「日本国民である本旅券の所持人を通路故障なく旅行させ、かつ、同人
に必要な保護扶助を与えられるよう、関係の諸管に要請する


これは国交を持つ国の間では互恵の精神で結ばれていますから、当然
日本においては日本国は諸外国からの渡航者・居住者に対して同様の
「保護扶助」を行う必要があります。

更に、諸外国は日本と違い、国民に対する安全確保の責任意識は数倍
も強く、過去にイランに於ける米国大使館員救出作戦で代表されるように
特殊部隊まで派遣する等、憲法上の問題もありますがリスクに対する
感覚、反応の彼我の差は歴然です。

今回の諸外国の迅速な自国民に対する措置は、日頃戦争とかテロへの
リスクを知らない日本人には多少奇異に映ったかもしれませんが、
彼らのリスクに対する見極めはかなりシビアで、多くの外国人の避難は
母国からの勧奨(命令)によるものであろうかと思います。

そして、問題はその引き金を引いたのは東北・関東大震災の災害では
なく、その後生じた福島原発の事故であることは明白です。そして恐らく
それを決定づけたのが、管さんがあの混乱の時期に口走った「東日本
は壊滅する
」、更に20km〜30km範囲内の避難に関する枝野さんの
言語明瞭なるも意味不明、内容・実行が伴わない例のパフォーマンス
あると思います。更に米国人を極度にいらつかせた、原発事故に関する
不誠実なデータ提示のやり方。その証拠に米国は独自に原発上空に
有人・無人飛行をするなど独自データを収集。それは非公開としている。

この件に関しては何のことはない、政府は自ら風評被害を諸外国に対
してなしてしまった訳です
(これは多分永遠に立証されないでしょうけど)。



(次回に続く)





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Phoenix 東北&関東
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posted by belage at 16:33| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | KOKUSAI | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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